分別功徳品──舎利の塔を建てる必要はない(中村瑞隆訳)


阿逸多よ、私が入滅したのちに、この法門を受持し、読誦し、自らも書写し、人をして書写させたり、説き示すものは、広壮であり、広大であり、高く、赤い、栴檀造りの僧坊を建てたことになるのである。〔中略〕阿逸多よ、このゆえに、私は『如来が入滅したのちに、この経典を受持したり、読誦したり、(他人のために)教示したり、書写したり、もしくは書写させたりするものは、私が入滅したのちに舎利の塔を建てる必要はなく、衆僧を供養する必要もない』と言うのである。

(中村瑞隆『現代語訳 法華経 下』、春秋社、1998年、pp. 98-99)


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