「自性」「性」「本性」(『岩波仏教辞典』) |
自性 じしょう [s: svabhava] もの・ことが常に同一性と固有性とを保ち続け、それ自身で存在するという本体、もしくは独立し孤立している実体を、〈自性〉という。
性 しょう [1][s: prakr・ti, svabhava, bhava] 存在するものの変らない本質。〈自性〉などと同義。
本性 ほんしょう [s: prakr・ti] 本来具わっている性質、生れつきの固有の性質の意。〈*自性〉(svabhava)と同義であるが、多くの場合、〈生れつき〉〈本来〉など副詞的に用いられる(たとえば本性清浄など)。