「自性」「性」「本性」(『岩波仏教辞典』)


 自性 じしょう [s: svabha(_)va]  もの・ことが常に同一性と固有性とを保ち続け、それ自身で存在するという本体、もしくは独立し孤立している実体を、〈自性〉という。

(中村元 他編『岩波 仏教辞典』、岩波書店、1989年、p. 354)


  しょう [1][s: prakrti, svabha(_)va, bha(_)va]  存在するものの変らない本質。〈自性〉などと同義。

(同上、p. 416)


 本性 ほんしょう [s: prakrti]  本来具わっている性質、生れつきの固有の性質の意。〈自性〉(svabha(_)va)と同義であるが、多くの場合、〈生れつき〉〈本来〉など副詞的に用いられる(たとえば本性清浄など)。

(同上、p. 750)


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