久遠実成の釈尊は娑婆世界に生きる永遠の仏
(池田大作・斉藤克司)


斉藤 久遠実成の釈尊は、成仏してからの計り知れない期間を、ひたすら誓願を実践することに使っているのですね。

名誉会長 法華経本門の仏は、悟ってからも常に現実世界で法を説き、衆生を救い続ける仏なのだね。その期間は計り知れなく長遠です。これは諸経の仏とは決定的に異なります。諸経の仏は、悟ったあとに現実世界から去って、もう現れなかったり、全くの別世界に安住する仏です。  法華経は誓願によって娑婆世界に生きる永遠の仏を説いています。現実世界のなかで「万人の成仏」という「願い」に生き続ける仏です。  これは、厳しき現実社会のなかで誓願に生き抜く人の姿にこそ、永遠なる如来の生命が輝いているとの教えと拝することができます。

斉藤 人格のなかに輝く永遠性ですね。

(池田大作他「御書の世界──人間主義の宗教を語る」、『大白蓮華』、第620号、2002年1月、p. 25)


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