宇宙の中心生命であるブラフマン(高校の世界史の参考書)


ウパニシャッド哲学 バラモン階級の中から起こった反省が、ウパニシャッド Upanishad 哲学である。これは、前800年ごろ成立した『ブラーフマナ Bra(_)hmana』の巻末にあるウパニシャッド(奥義書)に述べられている思想で、宇宙の中心生命であるブラフマン(梵)と個人の中心生命であるアートマン(我)との究極的一致を説く深遠な思想を展開している(梵我一如)。当時のバラモン教の形式的な教義を反省した結果にほかならず、ヴェーダ哲学とバラモン教の教義を更に深め、根本的にはバラモン階級の優越を認めたものである。この哲学は、後に近代ドイツ観念論哲学に大きな影響を与えたといわれている。

(前川貞次郎・堀越孝一編著『親制・新世界史』、数研出版、1985年、p. 70)


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