しゃくし【釈子】(『仏教哲学大辞典』)


@釈尊の弟子のこと。釈尊の教化によって一族が出生するゆえに釈子と名づける。仏子、釈家、釈子などと同義。撰時抄には「釈子日蓮述ぶ(ニ五六n)と記されているが、これについて大石寺第二十六世日寛は撰時抄文段に「釈子』に四句の分別あり。一には身は釈子に似て、心は釈子に非ず。即ち禅宗・念仏・真言等の沙門なり。ニには身心倶に釈子に非ず。即ちこれ禅・念仏・真言等の在家の族なり。三には身心倶にこれ釈子なり。即ち蓮師、興師及び末弟の沙門これなり。四には身は釈子に非ざれども、心はこれ釈子なり。即ち蓮・興の流れを汲む在家の輩なり。中に於て我が蓮祖師は身心倶に真実の釈子なり。故に『釈子日蓮』というなり([分段集] ニ一九n)と説いているA仏門に入った僧尼のこと。日本では法名のうえに釈子または釈と冠する習がある。[御書] 聖人御難事(一一八九n)

(『仏教哲学大辞典 第三版』、創価学会、2000年、p. 772)

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